神村学園vs大津(写真=松尾祐希)

 なかなか得点は奪えず、終盤は相手の猛攻に耐える時間が散見。しかし、終盤に入っても我慢強く守り、最後まで大津に得点を与えなかった。結果的にはスコアレスドローで勝利は掴めなかったが、勝点1を得て決勝トーナメント進出を決めた価値は計り知れない。

 結果を残した選手たちに対し、指揮官も成長ぶりに目を細める。

 「この世代は九州のU-16リーグでは最後に失点して負けるパターンがほとんどだったけど、初日も追い付かれながら勝ち切ったし、大津戦もやられそうな場面があったけどなんとか凌いでチャンスも作った。そういう意味では成長していると思う」

 22日の準決勝では国見と対戦することが決まった。ここから先はノックアウト方式で、引き分けはない。この試合に勝てば3月のサニックス杯への出場が決まるだけに、勝ち切ることが求められる。神村学園は今大会で示した成長ぶりを示せるか。勝利を手にすれば、さらに自信を深められるのは間違いない。

(文・写真=松尾祐希)

▽令和2年度第42回九州高校U-17サッカー大会
令和2年度第42回九州高校U-17サッカー大会