後半になっても関東一の猛攻は止まらない。
 4分、ゴール前にこぼれたボールを最後は吉田が押し込み5対0。

 何とか1点を返したい都立東大和だが、後半開始早々に井ノ口が負傷交代するなどの不運もあり攻めあぐね、防戦一方の状況が続く。

 関東一は後半27分、左サイドからパスを受けた鈴木が中に切り返してシュートを放つがこれは都立東大和のGK西のファインセーブでゴールを割らせない。

 しかし後半30分、同じく左サイドからのパスをゴール正面で受けた鈴木の左足のシュート。これがネットに突き刺さり、さらに追加点。
 最後まで攻撃の手を緩めない関東一は後半ロスタイムにも、角口からのパスを受けた音泉がゴールを決め、7対0で試合終了。

 関東一は終始攻め続け、DF陣も最後まで集中力を切らさず、都立東大和を完封に抑え込み、次戦に向けて、弾みのある勝利となった。

 結果的に大差での敗戦となってしまった都立東大和だが、試合終了のホイッスルが鳴るまで、ベンチ含め、誰一人戦う姿勢を崩さず、最後まで戦い抜く姿は心を打たれるものがあった。
 先輩達の涙を含んだ熱い想いは、後輩たちがきっと受け継いでくれるだろう。

【取材・文・写真=光森圭佑】