歓喜の鹿島学園イレブン

 以降は膠着状態となり、互いに中盤で激しくボールを奪い合う展開となる。後半に入っても流れは変わらず、なかなかゴールが生まれない。鹿島学園は前線に構える186cmのエゼ・トベチクにボールを集め、そこを起点に局面の打開を図る。しかし、相手の堅い守りに阻まれて決定機を作るまでに至らない。

 試合は80分で決着が付かず、延長戦へと突入。鹿島学園は選手交代で流れを引き寄せようとすると、この策が見事にハマる。7分に延長前半開始からピッチに立ったFW押久保弘人(3年)がドリブルで中央を打開し、左サイドに展開。パスを受けたMF土井紅貴(3年)は中央に切れ込んでシュートを放つ。これがDFに当たると、ペナルティエリア内で構えていたエゼ・トベチクが素早いターンから右足を一閃。これが決まり、決勝点となった。

 鹿島学園は県下のライバルを下し、4年ぶり9回目の選手権出場が決定。16日の組み合わせ抽選会の結果により、本大会では12月31日の1回戦で三重の海星と戦うことが決まった。

▽第99回全国高校サッカー選手権茨城予選
第99回全国高校サッカー選手権茨城予選