木更津総合 vs 市立船橋

 2年連続の本大会出場を目指す市立船橋は序盤から丁寧にパスを回しながら、機を見て相手の背後を突き、攻勢を強めていく。MF10佐久間賢飛とMF21土岐泰斗のゲームメイクから右サイドのMF6八木智哉やFW15平良碧規が飛び出しゴールを狙っていった。

 気合いを前面に押し出す木更津総合の堅守に苦しみながらも、その牙城を打ち破ったのは前半の30分。CKのチャンスからDF4菅谷暁輝が打点の高いヘディングでネットを揺らし、先制に成功する。

 その後、前半35分には右サイドを崩され、同40分には相手の1トップであるMF13池田賢太郎にプレッシングを受けてパスミスから決定機を作られるも、事なきを得た。

 1点のリードを奪った状態で入った後半は、DF12加藤想音の豪快なオーバーラップを活かした力強いサイドアタックを繰り出した一方で、木更津総合のカウンターに手を焼くことに。

 後半14分、18分には立て続けにシュートチャンスを作られ、肝を冷やした。しかし、GK1細江彦太とキャプテンのDF5石田侑資の堅実なディフェンスでこれを凌ぎ、冷静にゲームを運んでいく。

 後半アディショナルタイムには途中出場のMF14山本大輝がゴール前で絶好機を得るなど、最後まで追加点を狙う姿勢を貫いた。

 結局1点のリードを守り切った市立船橋が勝利し、3回戦に進出。次戦は千葉明徳と渋谷幕張の勝者と対戦する。

 一方で粘り強く戦った木更津総合も称賛に値する奮闘だった。特にGK12新田和也の絶え間ないコーチング、DF6小澤翔太の身体を張ったシュートブロック、MF13池田賢太郎の献身的なプレッシングが光っていた。

(文・写真=編集部)

▽第99回全国高校サッカー選手権千葉予選
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