稲毛 vs 敬愛学園

 ボールを支配するのは敬愛学園。ショートパス主体でじっくり運び稲毛陣内に攻め入る。一方稲毛はキャプテンのDF4甲斐雅大を中心に声で盛り上げ、しっかりブロックを固めて奪ったボールからショートカウンターを狙う。
 引水タイム明け、試合は動く。前半24分、敬愛学園はコーナーキックの流れからMF14仲野愛斗のクロスをファーのDF4花田大和が頭で叩き込み先制に成功する。
 失点直後、稲毛もミドルシュートがバーを掠めるなど攻撃時シュートまでは持っていくもゴールには至らない。その後も押し込んだ敬愛学園が同ロスタイム、MF10松山晃大が右からドリブルで中央に侵入し右足で放った低い弾道のシュートは左サイドネットに突き刺さり、2-0とリードを広げる。
 前半を2-0敬愛学園リードで終えると試合は後半戦へ。

 後半も敬愛学園がボールを支配するもなかなかゴールを奪えず。すると、選手交代からチャンスの緒を掴む。後半15分、敬愛学園はMF15林雄太が前を向くと中央から左外へ流れたFW11遊馬幸輝へパス、収めて切り返すと右足で決めて、途中交代出場の2人で崩して3-0とする。
 あとが無くなった稲毛は前線から捨て身の守備で何度かチャンスを作るもシュートには至らない。すると同28分、敬愛学園は再びMF15林雄太からのパスに抜け出たFW11遊馬幸輝がドリブルで運ぶと力強い突破から左足を振り抜きゴールネットを揺らし、4-0と試合を決定付ける。更に同39分、敬愛学園は右サイドを崩しDF17佐藤怜がゴールラインギリギリまで運び折り返すとFW11遊馬幸輝が左足でねじ込み、5-0。後半だけでFW11遊馬幸輝がハットトリックを達成。試合はこのまま終了し、交代出場の選手が躍動した敬愛学園がチーム力の差を見せつけた結果となった。

 勝利した敬愛学園は2回戦を突破、暁星国際中央学院の勝者と3回戦で激突する。

(文・写真=編集部)

▽第99回全国高校サッカー選手権千葉予選
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