青森山田 vs 三本木農

　前半立ち上がりから押し込む青森山田が早々に試合を動かす。前半5分、右の崩しからMF14仙石大弥がクロス、中央でFW18名須川真光が頭で合わせて先制すると、さらに同11分、青森山田は左の仕掛けからDF3タビナスポールビスマルクがクロス、GK頭上を超えたボールをMF10松木玖生が無人のゴールへ頭で押し込み追加点。
　ここで三本木農にチャンス、同16分にFW11櫻田礼央が青森山田ディフェンスラインのボール回しをさらうと前へ出たゴールキーパー横を通すシュートも、ボールは惜しくも枠の外でゴールならず。
　追加点は同17分の青森山田だった。右からMF14仙石大弥のクロスをニアに入ったMF7安斎颯馬がニアで頭で合わせて3点目。
　ここで三本木農も反撃、同19分中央からFW11櫻田礼央がミドルシュートを突き刺し1点を返す。
　失点した青森山田は直後の同21分、左コーナーキックをFW18名須川真光が頭で合わせて追加点を奪い、4-1。同39分にも、右MF14仙石大弥のアーリークロスをFW18名須川真光が頭で突き刺しハットトリック。
　前半はこのまま5-1青森山田リードで終了。ここまで5得点全てを頭で叩き出し、得意のサイドで圧倒する青森山田。強いプレッシャーになかなか自由が効かない三本木農はどこまで食らいつけるか。後半戦に突入する。

　後半も青森山田ペースで試合は続く。後半8分、青森山田は中央左でMF7安斎颯馬からのスルーパスを受けたMF8小原由敬が逆サイドへ流し込み、6-1。同14分、青森山田は左をドリブルで突破したMF7安斎颯馬が上げたボールを右中央でMF10松木玖生が収めると右足を振り抜きゴールネット天井へ突き刺し7点目を奪取。攻撃の手を緩めない青森山田は同20分、MF10松木玖生が中央左へ流れて受けるもペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。キャプテンDF5藤原優大がゴール左に蹴り込み追加点。
　更に、同25分、青森山田はMF10松木玖生の強烈なシュートは一度弾かれるも、MF7安斎颯馬が頭で押し込み追加点、9-1。試合終了間際の同40分にも青森山田は右の攻撃からMF10松木玖生へ繋いで最後は途中出場のMF16内間隼介がグラウンダーで右隅に流し込み10点目。
　最後まで攻め入ることが出来なかった三本木農は後半ノーゴールで試合は終了。最後まで攻撃の手を緩めなかった青森山田が10-1と圧倒。

　勝利した青森山田は準決勝を突破、24年連続26回目の全国出場を掛けて野辺地西との決勝に臨む。

(文・写真＝編集部)