阪南大高 vs 大阪産大附

 「自分がチームを勝たせる気持ちできたんでそれが出来てよかった」この試合2得点と活躍し阪南大高の攻撃をけん引した2年生エースの10番FW鈴木章斗。ガンバ大阪ジュニアユースから阪南大高に進んだ鈴木は「(高校に入って)最初のころは自分が思ってるのと全然違くて、でも自分が合わせないと(試合に)出れないから」とクラブチームと高体連のサッカーの違いに苦しんだ。「去年は前線でキープが全然できなくて負けていた」ところから「だいぶ体つきが変わった」と適応してきた。今年のスーパープリンス関西でも「(昇降格がない為)順位が関係なかったので自分がどれだけできるか試せた」と成長に繋げられた。この試合はスターティングメンバーの7人が2年生、1人が1年生と2年生中心となったが「絶対3年生を全国に連れていく」頼もしい背番号10が阪南大高を全国に導く。

 阪南大高の濱田豪監督は「頭にうまく取れたんであとはそれをどうコントロールするかっていう試合になった。最後やられましたけど素晴らしいシュートやったんで、ぬるくならなくて逆に良かったかなと思います」と試合を振り返った。2年生中心の今年のチームについては「自粛期間が長かったので色んなメンバーを使っていつも通りリーグをやってきて、今になって頑張りだした3年生もおるんでそういう子らもつかっていかんとあかんし、全然まだ固まってないです」と話し、次戦については「間違いなくうちより力強いチームとの対戦になると思うので一戦ずつ頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。

(文=会田健司 写真=谷口一樹)

▽第99回全国高校サッカー選手権大阪予選
第99回全国高校サッカー選手権大阪予選