前半を1点リードで折り返した東京成徳大高。後半に入り37分、10番のCKから2番がヘディングシュート。全体的に体格の良さを誇るチームは大きな武器の一つであるセットプレーでも再三チャンスを作り出す。

 また、前半同様マイボールとなるや否や一気に前線の選手が飛び出していく迫力溢れる攻撃を継続するチームは迎えた43分、追加点を奪った。右サイドから16番がアーリークロスを送ると、ボールの先にはゴール前フリーで待つ5番。ワントラップから落ち着いて流し込み2対0とリードを広げた。

 対して追加点を許し0対2と、苦境に立たされた都立葛飾野は攻守で一人ずつの選手交代。攻守でバランスを欠くチームの立て直しを図り、同点を狙っていくが苦戦は続いた。

 試合も残り5分、前線へ次々にロングボールを供給する都立葛飾野。失点後の選手交代、戦術変更が実を結んだのは試合終了が迫った70分であった。PKを獲得すると7番が確実に決めて1点差に詰めよるも時すでに遅し。昨年は2次予選進出を果たすも1回戦敗退。リベンジを果たすべくこのブロック決勝に挑んだ都立葛飾野の反撃はあと一歩及ばなかった。

 初戦の学芸大国際を5対1で破ると、続く3回戦では日工大駒場を8ゴールで粉砕。そして迎えたこの日の大一番。終盤追い上げを許すも、攻守で“力強さ”を見せつけた東京成徳大高が2対1で都立葛飾野を下し2次予選進出を決めた。

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