後半に入りファーストチャンスは東京朝鮮中高級学校。46分、右サイド20番が高い位置でパスカットすると自ら持ち込んで強烈なシュート。さらに55分、後半途中からFWにポジションを移した10番が右サイドペナルティエリア内でボールを受けると一人交わして狙う。このシュートはニアポストを叩きゴールとはならなかったが追加点の匂いを漂わせる。

 1対1の競り合いで圧倒的な強さを見せる東京朝鮮中高級学校による攻撃が続く中で一人奮闘したのは都立三鷹中等教育学校GK。再三のピンチも落ち着いたセービングで追加点を許さない。そんなGKの活躍に応えたい攻撃陣も少しずつ息を吹き返すと、前半はあまり見られなかったボランチの果敢な攻撃参加と、選手交代がチームを活性化させる。迎えた73分には、右サイド11番が粘ってクロスを上げると、ボランチ20番がフリーでヘディングシュート。これは惜しくもゴール左へと外し決定機を逃してしまった。

 それでも貪欲に同点を目指す都立三鷹中等教育学校は80分にもビックチャンス。抜け出した7番がGKと1対1の場面を迎えたが、またも決めることができず。その後もゴールに迫ったが最後まで東京朝鮮中高級学校の集中した守りを打ち破れなかった都立三鷹中等教育学校は1点に泣く結果となった。

 終始“力強さ”を見せた東京朝鮮中高級学校が1対0で都立三鷹を下し勝ち点3を獲得。1部残留へ、正念場を迎えた一戦で貴重な勝利を手にしたことで残留争いはさらに混戦模様を呈してきた。

 

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