迎えた後半も攻守で高い集中力を発揮。61分には宮原が巧みなボールコントロールから強烈なショットを右足で決め、リードを3点とした。終了間際にも大島のクロスから坂本が右足でネットを揺らして勝負あり。4−1で勝ち切った大津が2年ぶり4度目の優勝まであと1勝とした。

 充実の攻撃陣に盤石の守備陣。試合後、古閑健士監督も選手たちの頑張りに賛辞を送った。とりわけ、高い評価を与えたのが、ディフェンス面だ。

「1失点したけど、きちんと奪う作業ができていた。うまく奪って、攻撃につなげる。特にカウンターを仕掛けられた際に、素早く自陣に戻ることはずっと話していて、瞬時に2人、3人が戻れていた」

 18日の決勝では九国大付と対戦する。フィジカルの強さは今大会随一で、最終ラインや最前線には当たり負けしない選手をずらりと揃えている難敵だ。その相手にどのような戦いを見せるのか注目が集まる。

(文・写真=松尾祐希)

▽令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会
令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会