リードを広げて迎えた後半。ショートパスを主体に攻め込み、相手陣内に何度も侵入する。45分に小田がロングフィードを前線に入れると、相手GKが処理を誤る。そのミスを逃さず、岩永が加点した。58分には途中出場の河野寛斗(2年)が左足でダメ押し弾。終わってみれば4−0の快勝で、グループリーグ首位通過を決めた。

 試合後、小嶺監督はチームの出来を高評価。「去年と同じ時期に比べると、今年はまあまあ」と自重気味に話しつつも、3連勝のチームにほおを緩ませた。また、選手たちのポテンシャルには大きな期待を寄せており、特にメンタリティに関しては去年以上だという。

「皮肉を言っても、選手が反応してくれるし、(ボールを繋ぐスタイルだけど)走ることもしっかりできる」

 “長崎総科大附らしい“ハードワークに加え、技術力も高い新チーム。16日の準々決勝では鵬翔と対戦することが決まった。九州屈指のGK梶原駿哉(2年)を中心に粘り強く守り、岩永や小田を軸にゴールを奪えるか。今大会で評価を高めつつある長崎総科大附は、新たなスタイルと”伝統の勝負強さ“を武器にさらなる高みを目指す。

(文・写真=松尾祐希)

▽令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会
令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会