後半は桃山学院のゴールラッシュ。まずは46分、コーナーキックから16番DF大野泰楽が頭で合わせて4点目を決めると、53分にも19番MF東條泰貴が追加点を上げ5-0。桃山学院は交代の選手も入りプレースピードが上がる中、途中出場の6番FW藤田憲太朗のスルーパスに抜け出した、こちらも途中出場の18番FW松本彩夢が決め6−0。一矢を報いたい高槻は1年生31番GK井田悠太が「1点とりにいきましょう」とチームを鼓舞。すると高槻にチャンスが訪れる。桃山学院の連係ミスを5番MF山野太月の素早いカウンターから桃山学院の守備を突破し、7番FW谷口拓海がシュートを放つもボールはポストの右に逸れゴールならず。このプレーに対して桃山学院5番DF寺本拓海に声を荒げ、チームの士気を上げ直すと、80分、交代直後の27番MF奥村侑真が元気溢れるプレーで追加点。攻撃の手を緩めない桃山学院は後半アディショナルタイム3分、18番FW松本彩夢が決めリードを8点に広げる。更に後半アディショナルタイム4分、16番DF大野泰楽のパスを最後は6番FW藤田憲太朗が9点目を決めて桃山学院のゴールラッシュを締めくくった。

 勝った桃山学院の堀佳津之監督は「本当に勉強ができる学力の高い学校さんとの試合だったので、しっかりブロックを張られたりするという事を予想していた。とにかくプレースピードを上げて、サイドをとってゴールキーパーの前を横切るボールを多くして、そのセカンドボールを拾ってからの中央攻略を徹底した結果、うまく狙った通りのゴールが生まれ優位に試合を進めることができました。(次節に向けては)今日の試合を自分達の糧にして次の5回戦、東大阪大柏原高校に向けて準備していきたい」と話した。

(文・写真=谷口一樹)