後半早い時間に創価は10番廣戸の右サイドからのコーナーに、4番中澤がヘディングて合わせ見事にゴールを決め、試合を振り出しに戻す。しかし、後半15分に明学東村山は7番宮本が左サイドで相手DF3人をすり抜けながらゴールに迫ると、キーパーとの1対1を流し込み勝ち越しに成功。更に明学東村山は10番疋田が左サイドで7番宮本をオーバーラップし、ボールを得てカットインからシュートまでいくと、スーパーゴールが右サイド上隅に決まり、再びリードを2点に広げる。

 このままでは終われない創価は途中出場の23番宮下誠一が左サイドから強烈なドライブシュートを左足で決め、1点を返し勢いづくと今度はボックス内で10番廣戸がPKを獲得。これを廣戸が自ら決め再びタイスコアとし、勝負は延長戦へ。延長7分、創価は10番廣戸が裏でもらい右サイドからシュートを放つと、これが見事にゴール左サイドネットを揺らしついに逆転に成功。更に終了間際にも11番酒井隆がダメ押しゴールを決め6-4と突き放し、勝負をモノにした。

 精度の高い左サイドからのカウンターを見せ、格上相手に勝利目前まで迫った明学東村山だったが、惜しくもブロック決勝で姿を消した。勝った創価は苦しみながらも10番廣戸励の活躍により2次トーナメントへの切符を手にした。

(文・写真=石津大輝)

▽第98回全国高校サッカー選手権東京予選
第98回全国高校サッカー選手権東京予選