新人戦は怪我で出場できなかったエースストライカーの谷直哉が2戦5発と爆発している。

2回戦は相手に引かれる中で前半は個で魅せた。体幹の強さを生かし腕でディフェンスを制しながらオーバーヘッドで迫ったかと思えば、「今季は結構蹴ってますね」というフリーキックがクロスバーを強襲する。前半は無得点だったが、後半に向けてゴールの予感は十分だった。

すると後半7分、南雲のクロスをファーサイドで力強く叩き込んで先制弾。36分には今度は池田の左からのクロスをニアに走りこみながら首を振って逆ネットに流し込む技ありヘッドで2点目とした。ちなみに1回戦の浦和北戦でもハットトリックを決めており、うち2本はやはり得意のヘッドから。「ヘディングは感覚です」というが、体幹の強さやゴール前に入っていくタイミングも良く、昨年の代になかった空中戦の強さという部分で今季の肝になっている。

新人大会支部予選準決勝のふじみ野戦で足首を負傷。県大会では成徳深谷との準々決勝で延長戦のみ出場したが、まだまだとても万全な状態とは言えず、大一番の準決勝・昌平戦では出場は叶わなかった。怪我も癒え、今大会では「自分が決めてチームを勝たせたい」と意気込む。

同じく新人戦の怪我で戦列を離れていたMF池田上総介もすでにスタメンに復帰し、この日は3アシストと躍動。復帰組の活躍も頼もしい西武台が4年ぶり8度目の大会制覇に突き進む。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登