後半開始直後、都立東久留米総合10番伊藤が絶妙なループを放つも、これはキーパーが下がりながらのファインセーブ。 後半7分、都立東久留米総合7番鈴政龍土が右サイドから強烈なシュートを放つも、キーパーセーブ。後半もキーパーの読みがことごとく当たる。後半序盤は都立東久留米総合がペースを握ったが、都立高島が18番古川、10番橘田が中盤で時間を作り、ペースを少しずつ握っていく。3番藤白、2番川村のサイドでの攻撃参加の時間を作る事に成功。一方、ゴール前のピンチも4番鈴木を筆頭に身体を投げ出し耐える。

 均衡が破れたのは後半28分、相手の隙をついてボールを得た都立東久留米総合・10番伊藤がループシュート。キーパー触れるもそのままゴールラインを割る。ここまでスーパーセーブを繰り返してきたGK橋本を崩し、都立東久留米総合が勝ち越しに成功する。更に同36分、右サイドでフリーキックのチャンスを得た都立東久留米総合、2番山中がボールを触り軌道が変わりゴールとなりリードを2点に広げる。意地でも1点を返したい都立高島はロスタイムに8番上坂のスルーパスに15番川倉丈が足を伸ばし触れとこれがゴールとなり1点差に詰め寄る。更にその直後、都立高島15番川倉の左サイド突破から、最後12番加藤陽がシュートを放つが無情にも僅か枠の外。これがラストプレーとなり、試合終了のホイッスル。高い技術とアジリティーで都立東久留米総合の十八番を奪うような闘いを見せ、あと一歩という所まで迫った都立高島であったが、都立東久留米総合が東京の強豪校としてのプライドを見せ、1次トーナメント突破を決めた。

(文・写真 石津大輝)