桐生第一は後半戦で巻き返しを目指す(写真=多田哲平)

 第8節では現在3位の青森山田に2-1で競り勝っているし、第5節のFC東京U-18戦(3-5)、第9節の前橋育英戦(1-6)、第10節の横浜FCユース(3-6)の3試合では、前半をリードで折り返している。

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 10番を背負うMF諏訪晃大(3年)とMF7岡村葵(3年)を経由した時には、スムーズに相手を打開できている。さらにそこにスピード豊かなFW14小野剛史(3年)など機動力に長けるアタッカーが絡んだ時の攻撃は迫力十分だ。

 攻撃の組み立てができているからこそ、必要なのが守備の見直し。

 指揮官は言う。

 「11試合を終えて、ちょうどひと回り。そのなかで前半をリードして終わった試合が3つある。それをちゃんと追加点を取れて逃げ切れたりとか、そのままゲームをクローズできるようになったりすれば、勝点を伸ばせる。

 ボールを動かすことは反復的に練習をしているので、ジャッジがある程度整理されてきたんですけど、守備の局面やボールがない時に、流れを感じて今はこうしなきゃいけないみたいな、そういう状況判断が足りない。

 点数を取ることに対してのパワーはそのままに、なんとか守備を構築していければなと」

 初のプレミアリーグでもがきながらも成長を続ける桐生第一は、後半戦で逆襲できるか。勝負はここからだ。

(文・写真=多田哲平)

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