試合に挑む清風南海イレブン

 清風南海は進学校という事もあり「真面目な生徒が多い学校なので、その中で"当たり前のことを当たり前に"とサッカーの中でも気付いて行動できるように、サッカーの技術よりも人として成長してもらいたい」と、サッカー部でも人間的な成長を第一に掲げている。

 その理念を基本としながらも、「今年の3年生はボールを触れる子が多いので、南海の色もこの子達の色も出しながら、ボールも人も動いてサイドから崩せれば」と、サッカー面でも成長を願う阪口監督。

 目標にしていたというJ-GREEN堺で行われる2次予選1回戦に辿り着き、迎える相手は公立校大会チャンピオンの茨木だ。

 「うちは失うものは何もないので。相手の特徴を消すというよりも、チャレンジャーとして正々堂々と、うちのサッカーでどれだけできるか力試し。みんなでワクワクしながら一週間準備したい」と意気込みを語った阪口監督。

 チャレンジャーとしながらも、"ワクワクしながら"という指揮官の言葉に手応えが感じられる。進学校同士の対戦という事でも注目の一戦になりそうだ。

 (文・写真=会田健司)