IPU・環太平洋大学サッカー部・桂秀樹監督(写真右)(写真提供=IPU・環太平洋大学サッカー部)

――どの辺までチェックに行かれるんですか?

 基本的には中国地方を中心に、四国、九州、関西あたりです。九州に1、2回、四国に1、2回。関西にも1、2回くらい。できるだけたくさんの試合を見て、たくさんの選手を見て、できるだけ競合しない選手に狙いを定めてという、なかなか難しい作業ですね。

――選手を見る際に、どういったところを重視されていますか?

 いちばんは人間性のところ。主体性があるかとか、積極的であるかとか、継続力があるかとか、メンタリティの部分とか、そういったところを実は一番見たいところではありますが、1回、2回ちょっと見ただけでは、やっぱり分からないですよね。

 練習会に呼んで、練習参加してもらって、少し話をしたりするなかで、そういった面を見ようとはしますが、なかなか難しいですね。実際に大学に進学してきて「あれ?」という場合も多いですけどね。やっぱり、そういうところを見極められるようにしたいなとは思いますけど、非常に難しいです。

 また、目立つ選手は地方の大学にはなかなか来てくれなくて、関東、関西地方に進学してしまいますので、どこかに伸びしろがありそうだとか、特長があるなとか、そういうところを気にしながら見ていますね。あとは体の動きとかも。スムーズに柔らかい動きができているかとか、自由に体を操れているかなども気にして見ています。