(写真=森田将義)

ーー今年は新型コロナの影響により活動が難しい状況が続いています。選手に伝えてきたことはありますか?

 体力がガタっと落ちていたので、まずはそこを今までの基準に戻そうと意識していました。活動をすると感染するリスクもあるため、活動再開直後は対人プレーが伴う避けるメニューから段階を踏んで練習を重ねました。自粛期間中は、選手たちを信頼して、「活動再開後に走力の測定をするから、ノルマを達成できるよう各自でコンディションを整えなさい」との指示に留めました。練習再開後に思っていた以上に走れていたので、選手それぞれが頑張ってくれていたんだと嬉しかったです。

ーー最後に今年の意気込みを教えてください。

 9月5日からはプリンスリーグが始まります。昇降格はかかっていませんが、勝負に拘ってやりながら本番の選手権に向けて良い状態を作っていきたいです。選手権はやっぱり高校サッカーの醍醐味であり、選手権あっての高校サッカーだと思います。選手権にかける想いは選手たちも熱い物を持っていますし、指導者としてもインターハイ以上に気持ちが昂ります。初めて選手権に出た時は、「これが選手権なんだ」と出ていたことに満足していた自分がいたため、初戦で敗れました。でも、試合を終えると「次こそは勝ちたい」と生まれてきたり、少し高い場所に立てたおかげで、遠くの景色が見えるようになりました。今年はチームを立ち上げた当初からベスト8を目標にしているので、その目標を達成するため残りの期間でレベルアップしていきたいです。

(文・写真=森田将義)