ーー高校サッカー選手権の予選も夏を終えれば始まります。リーグ戦の再開も控えていますが、今後のビジョンを教えてください。

 リーグ再開を予定している9月までの取り組みが非常に大事になります。都道府県や地域によっては対外試合可能ですが、現状で東京や神奈川はトレーニングマッチができていません。藤沢でも新たな感染者が出ています。警戒すべき状況ですので、県のルールに合わせてやっていきます。
 その中で、神奈川県は9月からリーグ再開を目標にしているので時間があります。あとは大人たちが安全確保をしながら、時間を良い方向に使えれば良いのではないでしょうか。

 「練習時間が足りないから一気にしあげる」ではなく、現状に合わせた質の高いトレーニングで修正していけば、リーグ戦や選手権に間に合うと考えています。6月は焦らないで基礎動作に取り組み、7月からはチーム戦術などに取り組んでいく。8月になれば相手を付け、課題を修正する作業をしていきたいですね。

 そうした準備を進めていく上で、日大藤沢では、「文句を言うな、提案しろ」と常に言っています。だからこそ、選手たちは現状を話し合って提案してきます。最近では、3年生から6月最後の日曜日は各チーム練習ではなく、学年別でミニゲームをしたいと提案がありました。理由を聞くと、「受験で引退する一人の選手のために区切りを作ってあげたい」と話していて、3年生全員でメッセージをつなげた動画を送る計画をサプライズで用意していたみたいです。例年であれば、関東大会やインターハイを通じて、チームの一体感が生まれてきます。しかし、今年は大会が無くなってしまったので、私達も良い機会になるのではと考え、彼らの提案を受け入れました。

 他にも、3年生が自主的に1年生に対して日大藤沢のサッカーを伝えてくれました。同じポジションの選手同士で話が出てくるようになっていますし、1年生が先輩たちからアドバイスをもらえるのはプラスです。今年は6月から学校が始まったので1年生は大変かもしれませんが、そうやって先輩たちからアドバイスをもらえるのは貴重です。3年生も「早くチームに慣れて欲しいから、自分たちから1年生にアドバイスをしたい」と言ってくれました。ですから、こちらからも去年の試合映像を配信して、練習や試合に違和感なく入る準備を進めています。身体は準備できていなくても頭は準備をして欲しい。1年生をはじめ、新戦力が選手権までに出てくると期待しています。

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