興國

大阪予選
  近年は多数のJリーガーを輩出しながらも、全国大会とは縁が遠かった興國がついに悲願を達成した。今季初めて参戦したプリンスリーグ関西の序盤戦では、上位勢との対戦で大量失点を許すことが多かったため、夏以降はリバプールやA・マドリーを参考にした献身的な守備を徹底。Jクラブに練習参加したGK田川知樹(2年)とDF平井駿助(2年)の成長も相まり、予選では堅守を軸にした戦いが可能となった。攻撃でもMF湯谷杏吏(2年)の配球からMF樺山諒乃介(2年)、FW杉浦力斗(2年)が活躍。攻守共に逞しさを増したことが歓喜の要因となった。阪南大高も決勝で敗れはしたが、DF高木践(3年)や小西宏登(2年)を中心に安定した試合運びを披露。MF窪田伊吹(3年)やFW篠畑純也(3年)も他との違いを見せ、その実力を示した。プリンスリーグ関西では苦戦が続いた近大附も2度のPK戦を制し、4強入りを果たすなど逞しく成長した姿を見せた。主力の半数を2年生が占めた金光大阪桃山学院大阪学院大高を下しベスト8まで進んだ東大阪大柏原も大阪府予選のトピックスだ。

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▽第98回全国高校サッカー選手権予選
第98回全国高校サッカー選手権予選