大阪からは上位進出の予感が漂うこの新鋭2校。まずは2年連続7回目の全国出場を決めた大阪桐蔭。2013年には創部9年目ながらプリンスリーグ関西を制し、関西地区で確固たる地位を築き上げてきたチームが目指すは2012年度の4強越え。絶対的エースMF久保田和音が抜けた今チームは、主将を務めるGK上田人志を中心に堅い守備がストロングポイント。全国を勝ち抜くためにも堅守は最大の鍵となりそうだ。 

 大阪第2代表は履正社。中央トーナメントを勝ち抜き、その後の決勝リーグでも勝ち星を重ねた。チームは、大会屈指のチャンスメーカーFW牧野寛太をはじめ、選手権通算3ゴールのFW林大地、守備の要DF安田拡斗ら、1年時から主力を務める期待の世代が最終学年を迎え、集大成の1年に臨んでいる。現在初参戦中のプレミアリーグWESTでは未勝利で最下位(第7節終了時点)と苦しむが、それでもユース世代最高峰の舞台で得た経験は、選手たちに手応えと課題を与え、日々の進化をもたらす。迎える全国総体は実に11年ぶり。明秀日立(茨城)との初戦を制して勢いに乗りたい。

 その他、強敵を退けた代表校も侮れない。2005年選手権王者の野洲が君臨する滋賀県からは草津東が3年ぶり、和歌山県からは昨夏総体16強の初芝橋本を退けた和歌山北が2年ぶりの出場を果たす。また、京都橘東山ら有力校ひしめく京都では久御山が6年ぶりの優勝。2010年選手権では全国準優勝に輝いた強豪は久しぶりの大舞台でどんなサッカーを見せてくれるのか、高校サッカーファン必見だ。

関西

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