ポーランドに向けて出発する前の日(5月13日)にU-20日本代表は国内ラストのトレーニングマッチを行った。対戦相手は関東大学リーグ1部の流通経済大。先週末のJ1、J2に出場しなかった選手を中心にフィールドプレーヤーは11人で回し(途中交代した選手が再び出場)、GKは前半に若原智哉(京都)、後半に茂木秀(C大阪)がそれぞれ務めた。

 体調を崩していた西川、J2に出ていた斉藤、第3GKに位置づけられる鈴木の高校生トリオはベンチで戦況を見つめた。

「選手たちから“やってやるぞ”という気持ちがわき上がっている。ここまできたら特別に伝えることはないけれど、この間のヨーロッパチャンピオンズリーグを例にあげて(準決勝の逆転劇)、最後まで勝利への可能性を探って戦うチームが勝つんだという話をした」(影山監督)

 チームの士気は高い。「初戦に勝つと勢いに乗っていける。そこに向けて100パーセントで準備したい」と、DFの小林友希(神戸)は静かに闘志を燃やす。

 日本のグループステージ初戦は5月23日のエクアドルだ。その後、26日のメキシコ、29日のイタリアと続く。

高校生3選手の出場機会は限られるかもしれないが、ポーランドでの日々はこれからのサッカー人生において有意義な時間になるのは間違いないだろう。

(取材・写真=小室功)